【実話:前編】日本語教師をヘッドハンティング⁉「トスワークからお電話です!」

どうも。のりまき、です。

突然ですが、いよいよ、やっと、ようやく、ついに私の時代が来たようです。

どういうことか。

「ヘッドハンティング」されちゃいそうなんです♪

ヘッドハンティング?日本語教師の私が? 

そんなわけ…、いやいや事実なんです。

どこからか、「トスワーク」と名乗る会社から。

実際に転職するしないは別として面白すぎませんか?これ。日本語教師がヘッドハンティングされるなんて(笑)あなたの身の回りにいます?まあ、あったとしても口外はしないのでしょうけど。

この仕事が天職だと思っている私ですが、実は転職についてこれまでにも考えないことはなかったのです。それにしてもまさかの「ヘッドハンティング」とは。

以前、テレビのドキュメンタリー番組で観たことがあるやつ!

ということで、こんな面白いネタを一人で抱えることはできませんので、今回は、実際にいま私(のりまき、)が経験した日本語教師版・ヘッドハンティングのリアルをお伝えしていこうと思います。

数記事に渡ってのご報告になると思います!

どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。

とにかく結論から知りたい方はこちらの記事(後編)をどうぞ。

この記事をお読みいただければ、以下あなたの参考になると思います。

1、ヘッドハンティング会社から電話があったときのリアルな様子が分かる

2、トスワークというヘッドハンティング会社の実際が分かる

3、日本語教師がヘッドハンティングされるということのリアル

4、スカウト企業から提示された金額の目安が分かる

それでは行ってみましょう。

【疑問】なぜ私を。。。ヘッドハンティング?どして?なんで?

普通、ヘッドハンティングされる人と言えば、大手企業の営業職やエンジニアなどキラキラした職業が思い浮かびませんか?

一方。私はと言えば、従業員数十人の中小企業。しかも事業内容は不動産でも、ITでもない「日本語教育業」です。う~ん。分からん。

まして今はコロナ禍により悪化した経営を立て直す一つの手段として、人員の削減を余儀なくされている学校も多いです。転職エージェントに高いお金を払ってまで、採用しようという体力のある学校があるようにも思えません。う~ん。分からん。そして、再び思うのです。

一体、どこの誰が?謎すぎる。  

たしかに、これまで専門学校や大学、同じ日本語学校関係の方などとは、お付き合いもして来ましたし、親しくしていた学校(担当さん)もあります。

でも、ヘッドハンティングはおろか転職の「て」の字も出たことはありません…。

私の学校で教師募集をしたとき、実際に転職エージェントにお願いをしたことはあります。しかし、そうしたときにも「ヘッドハンティング」のように直接だれだれをといった発想は1ミリもありませんでした。

しかし、どうなんでしょう。学校経営者ならよくある(利用する)ことなんでしょうか。( ゚Д゚)

というわけで、なぜこのトスワークと名乗るヘッドハンティング会社が、ニッチとも言っていい日本語教育業界の、400校あまりある学校の中から私を指名して来たのか。いや、調べられたのか。

怪しいというよりもそうした「なぜ・誰が・どうして」という疑問の方が圧倒的で、

そして、「知りたい」と強く思ったわけです。

何より、おもしろそーだし。

一応、周囲の人間なら知っている私の情報はこんな感じ。

  • 所属する学校は、業界ではわりと規模は大きめ。
  • 勤続10年超
  • 教務部のナンバー2
  • 40歳。男性
  • 既婚子持ち

自分で言うのもアレですが、正直。

こんなん、欲しいかね。

もし必要とされているとすれば…

同業!?

【実録】トスワーク担当者とのやりとり。聞かれたこと、答えたこと。

トスワークから電話があったのは水曜日の夕方、18時半ごろのことでした。

ホントに突然、電話がかかって来たのです。

電話を取り次いでくれた先生の不審げな表情は今でもはっきり覚えています。18時半とはいえ、通常この時間帯に学校へ電話がかかって来ることはほとんどありません。それに、それまで一度も聞き覚えのない「トスワーク」という社名。もちろん学校関係でもない様子。そのくせ私を指名してくるわけです。

まあ、怪しさは満点です。そんな表情でした。

のりまき、

お電話代わりました。のりまき、です。

担当者

突然のお電話で失礼いたします。私ヘッドハンティングを専門に行っているトスワークの××と申します。お忙しとは思いますが少々、お時間をいただいてもよろしいでしょうか。

のりまき、

はあ、はい。

担当者

ありがとうございます。本日お電話させて頂いたのは、ある経営者の方からのりまき、様が非常に優秀な人材だと伺い、ぜひ求人のご案内をさせていただきたいと思いお電話いたしました。

・・・ヘッドハンティング・・・・キャリア・・・のりまき、様の・・・

今すぐ・・・・・・・・ません

・・・・・いかがでしょうか。

のりまき、

・・・・・。

…冒頭からここまでのやり取りの中で、私の頭はもう真っ白。それはもう見事な雪景色です。後半はもうほとんど頭に入って来ませんでした。

それでも話のキーワード、そして要件がどうやら私のことをヘッドハンティングしたいと思っている企業の社長がいるらしいということは何となく分かりました。

しかし…です。電話の要件が分かったとたん血圧は急上昇。結果、脳内は徐々に雪景色化していったわけです。

そして、反射的にというか本能的にというか。すぐに周囲を確認しました。

するとどうでしょう。

先ほど電話を取り次いでくれた女性教師が聞き耳を立てるどころか、私を凝視しているではありませんか。それも二人で

そうなると肝の小ささには自信のある私は、もうパニックです。

先方の質問に対し、返答するまで実に20秒の間が空いてしまいました。

社会人失格です。

そして、なんとかこう返答します。

のりまき、

とっ、とにかく。こっ、こちらからまたお電話しますので、連絡先だけ教えてください。

担当者

分かりました。では、電話番号をお伝えします。070-××××-××××、でございます。ご連絡お待ちしております。

どもり、噛み倒しながらもなんとか伝え、電話を切りました。

そして、電話の一部始終を凝視し続けていた先生たちには、適当なことを言いお茶を濁します。

のりまき、

キャリアなんたらって言ってたけど。ほっほら、俺って業界では有名人じゃん!?

教員A

・・・・・・。(失笑)

お茶を濁せたかどうかは微妙ですが、まあ、この際どーでもいいことです。

そして、翌日気合十分電話をかけました。内容はこんな感じでした。

  • ある企業経営者から私のことを知った。
  • ヘッドハンティング企業であること。
  • 紹介された経営者や求人詳細は電話では教えられない。
  • 具体的に転職を促すようなことはしないので安心して欲しい。
  • 転職する気がなくても、求人情報を聞くだけで有意義である。
  • 具体的な話をしたいが、このご時世対面は難しいのでオンラインで行いたい。都合はどうか。
  • 話の終わりに3点質問された。(役職、勤務年数、年齢)

そして、突然の電話から一夜明け、落ち着きを取り戻した私は、話の最後に担当者にこう伝えます。

のりまき、

そうですね。お話を伺うくらいなら大丈夫です。ただオンラインでは自宅でも会社でも時間的に難しいので、終業後対面でお話を伺うことは可能でしょうか。

○○駅周辺でしたら、〇時には伺えます。

昨日の狼狽はどこへやら、コロナというのに対面を希望するという厚かましさMAX、本気度MAXな質問です。

担当者

承知しました。面談担当の者と確認をしまして、改めてご連絡させていただきます。それから、最後に3点ほどお尋ねしたいのですが、

現在おいくつでしょうか?勤続何年目でしょうか?役職は○○と伺っておりますが?

…ありがとうございます。このプロジェクトの件は、くれぐれもご他言無用でお願いします。

そして、最後の質問3つを聞いて率直に思ったこと。

(えっある企業の社長さん、俺の年齢とか勤続年数とか知らないのね。。。)

そして、その後別の担当者から具体的な面談日時の知らせがありました。ZOOMだそうです。

私の要望は、完全スルー。対面話など最初からなかったかのごとき説明でした。そりゃそうだよねー。

トスワーク担当者とのやりとり。まとめ

ヘッドハンティング企業である「トスワーク」から電話があった際のまとめ

  • ある日突然、職場に電話がかかって来る。
  • 担当者の言葉遣いは非常に丁寧。であるがゆえに胡散臭くもある。
  • 「ヘッドハンティング」「経営者から高い評価を受けている」と言われる普通に嬉しい。舞い上がる。
  • 実際に面談するまでは詳細を教えてくれない。
  • どこから、私の情報を得たのか不明。怪しい。
  • 新型コロナショックと言われるこの時世、日本語教師をヘッドハンティングする会社ってどんな会社なのかそれが、同業他社であるなら、なおさら余計に興味がある。知りたい!う~ん知りたい‼

【判明】怪しさ満点。トスワークとは一体。

最初のスカウト電話後、さっそく家でトスワークについて調べてみました。本当は電話を切った後、速攻で調べたかったのだけど…。会社のHPはこちら

HPによるとどうやら正式な社名はキーネットワークというスカウト事業がメインの会社だということが分かります。そして、対象者のリサーチとアポ取りをまでを行い、実際の面談はその親会社であるレイノス株式会社というところが行う様です。こちらの企業も、スカウト・ヘッドハンティングサービスをメインにM&Aコンサルや事業承継支援、マッチング支援事業など行っているようです。

うんうん、ちゃんとした会社の様だ。怪しいというのは杞憂でした。と思いたい。

実際、私の場合も最初の電話からスケジュール調整まではトスワークの方で、実際の面談は「弊社のグループ会社のレイノス株式会社所属の者が行います」とメールがありました。

一方でネット上には体験談など賛否も含め色々ありましたが、1つおぼろげながら分かったことが。

それは、どうやら。というか案の定。

企業経営者からの直接的なご指名ではなさそうだということ。

どういうことか。

親会社であるレイノス株式会社がクライアント企業からヒアリングして得た条件などを基に、リサーチ・アポイント部隊とも言うべきトスワークがその条件に合う人物をリサーチして探し出すわけです。

つまり、条件に合う人物なら誰かれ構わないのではないかということ。とはいえ、それほど多くはないのかもしれませんが。しかし少なくとも、企業経営者からの直接のご指名、つまりヘッドハンティングの可能性は限りなく0に近いと言えるでしょう。

中年サラリーマンの純情を上手く突いたやり方に、脱帽です

ただ、まだ0ではない(諦めの悪い男)のでここのところしっかり聞いておきます!

【準備】面談に向け準備しておくこと・聞いておくことリスト

さて、面談に向けて準備・聞いておくべきことを以下ご紹介します。電話を受けてから数日、フワフワした状態だったわけですが、そこは日本語教師、準備はしっかりしておきます。

  1. トスワークについてググっておく。企業情報、体験談(良いこと・悪いこと)
  2. 今回はオンライン面談だったので、ZOOMのインストールはもちろん、通信環境を確認しておく。    面談中、坊(3歳)の歌声(最近はもっぱら「紅蓮華」)が入って来ないよう女房にそれとなく伝えておく。家族がいる場合、ここかなり重要。
  3. 聞きたいことをまとめておく。
  • どこでどうやって、私のことを調べたのか?
  • どこの誰からの依頼なのか(最重要)※日本語教師の場合特に。
  • 今回のオファーは、個人指名なのか。それとも単に条件に合っていたからなのか。どうなんだい。
  • 求人(オファー)内容について(業務内容・役職・年収・勤務地)
  • 面談から入社までの流れ・期間は?
  • 選考はあるのか?もしかして模擬授業とか…するの?
  • 入社時期はいつか。

とまあこんな感じ。細かく挙げれば切りがないので。絶対に外せないポイントだけは詳しく聞けるようにしておきましょう。

私の場合は、特に「どこの誰からの」依頼なのかという点が超重要でした。

だって、万が一、千が一、いや百が一、転職するとなった場合、それが同業他社(日本語学校)だったら、どうなってしまうのか。いずれ確実にバレるわけですから。怖っ。まあそれも条件次第なわけですけど。

今回は、オンラインということで自宅の通信環境の確認から、万が一にも子どもが乱入してこないよう妻にそれとなく協力をしてもらうなど結構気を遣いました。

だから、直接会っての面談が良かったのに。

このご時世だから仕方ないですね。

そして、いよいよ。

面談当日の日がやって来ます。

もうワクワクが止まりません。