【絶対役立つ!】留学生の進学指導にオススメ!厳選2サイトのご紹介。

どうも。のりまき、です。

第2回EJUも終わったこの時期、日本語学校では進路面談や面接練習などの進学指導で大忙しといったところではないでしょうか。

特に国立大学志望の学生を抱える教師にとっては、3月いっぱいまで安心できません。

今、日本語学校の教務室では学生と教師の間で、この様な会話が交わされているかもしれません。

王さん、、、この学校ダメだったらどうする?予備校?それとも…

だいじょうぶ、せんせい。だいじょうぶ。

王さん、、、EJU 165点だよね。。。

この様に学生の言う「だいじょうぶ」そして「自信」ほど不安のないものはないのですが。。。

ということで、今回はそんな進学指導をする上で超絶役立つサイトを2つご紹介します。

よく知られているサイトなので、ご存じの方も多いかもしれません。

長年様々なサイトを見て来ましたが、信頼度という点で右に出るサイトは他にありません!!

こんな方へおすすめ

進学指導が初めてで、何を参考にしたら良いか分からない。

留学生が自分で調べられるサイトが知りたい。

大学院の進学指導でどうやって教員や研究室を調べたら良いか分からない。

とはいえ、やはり紙の本がいい。という方は最後のおまけでおすすめ本として、ご紹介しています。そちらもどうぞ。

その1.進学総合サイト

お役立ちサイト1つ目は、こちら↓

 JAPAN STUDY SUPPORT(ジャパンスタディサポート:JPSS)

JPSSのHPより

JAPAN STUDY SUPPORT (ジャパンスタディサポート

※以下JPSS

JPSSは、アジア学生文化協会とベネッセコーポレーションが共同で運営をしているサイトで基本は留学生向けです。

大学はもちろん大学院、専門学校、短大と進学先の情報に関してほぼ網羅されていて、その掲載校数は約1300校。

私は特に「大学」情報について参照することが多いです。

こちらのサイトの何がすごいか、素晴らしいかという点をまとめるとこうです。

JPSSのここがすごい
  • 1校あたりの情報量。
  • 情報の更新が早い。
  • 検索方法が多彩。
  • 多言語対応。

1校あたりの情報量がすごい。

掲載している学校数が多いこともすごいのですが、1校あたりの情報量も相当です。

試験日や試験科目など基本的なことから、EJUや英語試験の有無など知りたいことがかゆい所まで手が届いている感じです。さらには実際の大学案内までその場でダウンロードが出来てしまうのです。もう言うことなし!

掲載情報

学校住所

電話/FAX

学部特色

留学生特別選抜の有無

募集定員

受験者数

合格者数

在籍私費外国人留学生数

入学金授業料

年諸費用

納入金の遅延・返金申請の可否

入学検定料

願書配布時期(方法)

大学独自試験の過去問題の有無

出願期間開始日

出願期間終了日

試験日

合格発表日

入学手続き締め切り日

渡日前手続き-海外からの直接出願の可否

渡日前手続き-受験のための来日がいる要不要

大学独自 試験科目の有無

日本留学試験(指定科目、出題言語、参照する試験時期)

英語試験内容

情報の更新が早い

量が多くても、一年前の情報がずっと載っていたら情報サイトとして意味がありません。

その点、JPSSは、各学校が入試情報を更新するのとほぼ同じタイミング。

検索方法が多彩。

例えば、EJUを課さない学校はどこか。英語を課さない国立大学はどこか。

3月でも間に合う学校はあるか。等々、色々な切り口から検索が可能なので、学生との面談時に特に効果的です。

また、学問から調べることが出来るので、行きたい学校がまだ決まっていない(分からない)といった場合にも有効です。

JPSS検索画面より
  1. 学校名・学部学科 フリーワード
  2. 学問
  3. 大学種別(国公立・私立・海外の大学)
  4. 入学月
  5. 出願締め切り
  6. 日本留学試験の有無
  7. 英語試験の有無
  8. 渡日前入学の可否
  9. 地図から

特に⑤~⑦の出願締切、日本留学試験の有無、英語試験の有無の3つはホントに助かります。

また②の学問から検索もおもしろいと思います。

JPSS検索画面より

多言語対応

留学生向けのサイトなので、多言語に対応しています。全8言語。

日本語、英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語

進学に関する情報は基本このサイト1本でOKです。

そのぐらい威力のあるサイト。

大学院については、出願期間や試験日、合格発表などスケジュール確認として主に使います。

日本語教師的、ジャパンスタディサポートの使い方

先にもお伝えしましたが、基本留学生向けのサイトです。

なので、まずは学生(個人・クラス単位)に対し、このサイトを紹介します。進学クラスであれば年度早々が良いと思います。

そして、各自調べさせます。後日、面談などで学生の希望校や学びたいことを聞き取りながら、志望校についての情報を確認・補足します。もちろんこのJPSSを開いて。

その2.大学院志望者向けサイト編

おすすめサイト2つ目。大学院進学を考えている学生にはこちら↓

researchmap(リサーチマップ)

リサーチマップより

researchmap(リサーチマップ)

リサーチマップといえば、国内の研究者情報のデータベースで、ご存知の方も多いと思います。もともとは大学の研究者や研究成果などを一般の人たちに広く知らせるためのもので、科学技術振興機構(JST)が運営しています。

約25万人の研究者が登録していると言われる国内最大級の研究者データベースを利用しない手はありません。

大学院志望の留学生にとってもめちゃくちゃ有益なので、ぜひ紹介してあげてください。

リサーチマップを利用する目的
  • 自分の専攻にあった研究者(教員)を探す。
  • 研究者(教員)のことを深く知る。
  • 指導を希望する研究者(教員)の連絡先を知る。

自分の専攻にあった研究者(教員)を探す。

リサーチマップを利用する最大の目的が「指導教員を探す」です。

例えば学生が「自分は国で機械工学でロボットについて学んでいた、でも日本ではどこの大学院を選べば良いか分からない。」といったような場合にまずどういった学校、教員がいるかを知ることができます。

リサーチマップ検索画面より

研究者(教員)のことを深く知る

リサーチマップには研究者について情報が多岐にわたって紹介されています。

その中でも特に以下のことについて、学生自身に調べさせると良いと思います。(あるいはいっしょになって)

所属機関名 研究キーワード 研究分野 経歴 

書籍等出版物 論文 講演・口頭発表担当経験のある科目

教員の連絡先を入手する

指導を希望する教員(研究室)が決まったら、出願に向けまずは研究室訪問する必要があります。その際メールでコンタクトを取ることになりますが、そうした教員のメールアドレスも載っていることが多いです。またリサーチマップ自体には掲載がなくても、そこから研究室を辿っていくことで分かったりします。

日本語教師的、リサーチマップの使い方

このリサーチマップの使い方、大学院の進学指導における「出願前の準備」として使います。

希望する教員(研究室)が決まっているか、いないか。

決まっていれば、論文、書籍等で深く知る。決まっていない場合は、研究分野、キーワード、所属機関などからあたりをつける。

それらが済んでから教員とコンタクトを取る。

大体ここまで。

留学生の場合、教員(研究室)というより学校名で言ってくる学生も多いので、まずは自身が国でどんなことを学んで来たのかを詳しく聞き出して行くことが大切です。

なかには国での専攻とは全く関係のない分野を希望する学生もいますので。。。

まとめとおまけ

今回、ご紹介した2つのサイトは日本語教師で進学指導をしている人なら、当然知っている?サイトです。私が実際に進学指導する際は、もうこの2つしか見ていません

上記でおすすめのポイントを色々語って来ましたが、つまるところ信頼度が違うんです。

「だんち」というやつ。

このブログのように

おまけ・やっぱり紙の本が良い。

とはいえ、信頼できるのはもちろんサイトだけではありません。紙の本だって当然あるわけです。それがこちら。

2023年度版 私費外国人留学生のための大学入学案内


サイトが充実するはるか昔から存在する大学入学案内の決定版です。日本語学校の教務室には必ず1冊は置いてあるはず、です。この本片手に進学指導をよくしてました。

実はこの大学入学案内も先にご紹介した「アジア学生文化協会」の編著です。

さすがです。

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