どうも、のりまきです。
11月ごろから留学生も入国しだして、ほっと一息ついている学校さんも多いのではないでしょうか。とはいえ、まだまだ新型コロナは世界で猛威を振るっていて、一体終息はいつになることやら。
ホント、もういいって。
…ということで、前回「日本語教師がヘッドハンティングされる!?【前編】」という記事を書いて、今回はその続き【後編】となっております。
日本語教師の転職自体は珍しいことでもなんでもないですが、日本語教師が「ヘッドハンティング」されるなんてあまり聞いたことありません。しかも、付き合いのある関係者から直接というわけでもない…。
興味ありません?
日本語教師でない方でも実際にトスワークなる会社からヘッドハンティングのお誘い電話がかかって来たら、一体どういう展開が待ち受けているのか。
興味ありますよね?
最低限、怪しいのか怪しくないのか、胡散臭いのかそうでないのかここははっきりさせておきたい。
お金の話など、生々しいところもありますが、私が体験した全てを、そして揺れる【中年】日本語教師の心模様を極力リアルにお伝えしていこうと思います。
まだ、前回記事をお読みでない方はこちら↓をどうぞ。
【結論】ヘッドハンティングは結局どうなった?
一人ヘッドハンティング騒動、まずは結論からお伝えします。
面談して、もうだいぶ日が経ちますが、私は今も元気に教壇に立っています!
同じ職場・学校で。
はい、そうです。
ヘッドハンティングされていません。
転職もしていません。できませんでした。
一人ヘッドハンティング騒動を通しての「学び」はこちら↓
●トスワーク(レイノス)どちらも怪しい会社などでは全くなかった。…スミマセン。
●ヘッドハンティング(ある経営者からのご指名)ではなく、ただの求人紹介だった。通常の求人紹介と違う点は、先方が予め条件に合う人材に絞って求人をかけてくること。
●求人内容。到底受け入れられるものではなかった。…がしかし、場合によっては、おおいに「有り!」とも思えた。
●もし私と同じように、トスワークから電話がかかって来たら、ぜひ話だけでも聞くべし‼損はなし‼
以上です。
…というわけで、ある企業経営者からの直接のご指名という一縷の望み・期待は見事に裏切られ、興奮は落胆へと変わったわけです。
まあ、世の中そんな甘くはないですよね。貴重な経験が出来たという意味では、面談してホント良かったです。
一連のヘッドハンティング騒動の流れは大体こんな感じ。
- ある企業経営者が新規事業を立ち上げるにあたり、必要とする人材の条件などをスカウト・ヘッドハンティングサービス業界では大手であるらしいレイノス側に投げる。
- レイノスからグループ企業でリサーチ&アポイントを専門に行っている企業トスワークに話がいく。
- その企業経営者の求める条件を元に、リサーチを行い対象となる人材を探す。
- 対象が見つかったら所属している会社へ直接電話をかけ、対象とコンタクト開始。
- 対象が話に乗ってくれば、面談日のアポイントを取る。(←ここまでがトスワーク)
- その後、面談当日(スカウト本番)は担当もレイノスの社員に代わり、いざ面談がスタート。 ※面談はやはりZOOMでした。通常は対面が基本です。たしかテレビのドキュメンタリー番組でもそうだった。。。ホテルのロビーなんかでね。
- 面談の結果、対象が提示されたオファー内容に対して、もっと知りたいと興味を示せば、第2段階(社長との面談)へと進むわけです。(私の場合はここでおしまい)
- 社長との面談前には、事前にレイノス側から社長のもとに面談結果、対象の人物像などが伝えられます。聞けば、社長との面談は複数回に渡って行われ、形式としては担当者を交えた会食が多いそうです。いかにもな感じです。これもテレビで観た通り!
- そして、話し合う中で双方納得できれば、晴れて入社…となるんでしょう。
【実録】レイノス担当者との面談一部始終
レイノス担当者との面談は帰宅後の20時からスタートしました。事前に担当者からZOOMの会議用URLが贈られてきます。
面談時間は45分くらい。←かなり短い方。
担当者は、30前後のお兄ちゃんといった感じの方でした。話し方は終始丁寧で、よく訓練されているなぁという印象でした。
1、レイノスとは。面談の目的
まずは、簡単に自己紹介。
よろしくお願いしま~す。
それでは、まず弊社についてご紹介させていただきます。
今年で24期目を迎えるスカウトの会社で、従業員1500名ほどで動いております。売上高は約360億ほどでメインはスカウト・ヘッドハンティング事業を展開しております。年間2300件ほど移籍のお手伝いをさせていただいております。
私どもはリクルートさんやマイナビさんのような転職媒体に登録されている方に対してのアプローチはしておりません。あくまでも独自のリサーチを行って、直接お電話をさせていただいております。リサーチ型スカウト企業としては、最大手です。
この辺りは、スライドを見ながらの説明でした。
今日の面談の目的といったところなんですけど3つございます
- スカウトについての説明
- 今回のクライアントで描けるキャリアデザイン・メリットについて
- お声がけの経緯
2、情報の入手経緯は。
お声がけの経緯。
まずはやはり気になっていた「一体どうやって私の情報を知ったのか」という部分。
そして同時にはっきりさせておきたいところ。
ヘッドハンティングなのか。そうではないのか。
まず、のりまき、様におこえがけをさせていただいた経緯なんですが。弊社では独自のリサーチを行って直説お電話を差し上げております。そのリサーチの方法というのは、2つございまして…
1つ目は、公開情報媒体(HP、雑誌、TV メディア)に取り上げられている人に直接声がけするケースです。
(つまり指名、本当の意味でのヘッドハンティング)
→ 著名人・有名人限定で全体の1%‼
へっ。有名人?俺が?
2つ目は、過去、お会いした方々(40万人以上)からのご紹介となっております。
→ 一番多い、というかほぼこれ。ということ。
(スライドにもはっきり99%と示してありました)
へっ。紹介…。俺を?
のりまき、様の場合もこれまでにお付き合いのあった方からご紹介をいただいて、お声がけさせていただいたということです。
でしょうね‼これで、ヘッドハンティングなどではないことが確定。まあ分かってたのでね。
それより
だっだれ、どこの誰?誰が紹介したわけ?ある企業経営者が誰なのか以上に気になる!
質問①
当初の電話では、社長からの直接の指名があるようなことだったが、そうではなく、あくまでもリサーチの結果、条件に合っていたから声掛けをしたということか。←念押しで確認。
その通りです。 即答!爆
やっぱり。分かってはいたのでショックはなかったけど。だって1%だもの、本当のヘッドハンティング。
質問②
リサーチ方法で一番多いという過去に会った人間からの紹介について。
誰かは教えられないのか。たとえば同業種とか?
紹介の場合も2パターンございます。
紹介者を教えられる場合は、一番最初の電話(トスワークから職場への電話)で誰々からのご紹介でお電話しました。とお伝えております。
そうでない場合、紹介者から推薦はできるが私の名前は出さないで欲しいと言われているためお伝えできません。
その理由は、例えば推薦しようとしている人間が、競合先の人だった場合、実績などは知っているが面識はないといったようなことがあったり、他にもいろいろな事情があるため明言はできない。
はっきりいえることは、どなたかからか推薦をいただいてお電話したということです。
質問③
そこを何とか、日本語業界みたいなざっくりとした感じでいいので。教えてもらえないか?
→我ながら、けっこう粘った。。。
個人が特定できるような情報。たとえば同業かどうか、エリア、関係性、なども一切回答できないことになっています。
いやいや、業界ぐらいは。。。ダメか。
まあでもここは、前向きにとらえ過去お付き合いのあった関係者の方(同じ学校の退職者も含めて)から推薦してもらったということで良しとしよう。
3、オファー・求人内容はいかに。
さて、面談スタートからここまで大体25分くらいは経ったでしょうか。ここまでをまとめるとこんな感じ。
- レイノスという会社について大体分かった。
- イメージするような「ヘッドハンティング」などではなかった。
- 詐欺的な怪しい会社でもなかった。
- 過去に付き合いのあった仕事関係の人間が、私をレイノスに推薦・紹介した。
そして本題(オファー内容)に入るまでに、以下のような私の現状の様子と今後について聞かれました。
【レイノス担当者の質問 ①】
トスワークから突然、連絡が入った際、驚かれたと同時に怪しまれたと思います。
今回、どうして面談をしてみようと思われたのか。その理由をお聞かせくださいますか。
率直に言って、面白そうだと思ったからです。転職の可能性もないわけではないですし。
【レイノス担当者の質問②】
今後ののりまき、様のキャリアについて。今の学校でずっとやっていこうと思われているのでしょうか。
また、今現在の職場(学校のこと)について、いくつか確認させてください。
- 定員数
- 従業員数
- 今の役職についてのこと
まぁ、今のところは。仕事も面白くなってきたところですし。
(・・・待遇良ければすぐにでもっ!)
いよいよ、ここからが本題です。
ありがとうございます。
では、まず今回のクライアントである企業様についてですが。
- 〇〇サービスをメインに提供している企業で、チェーン展開もしている。
- キャッシュアウトなどもコロナ禍にありながら問題ない。
- 当初、専門学校を立ち上げを考えたが、学校法人設立はハードルが高く断念。
- 地域経済への貢献が最終目標である。
- 運営当初は
(なるほど、なるほど。)
オファー内容としましては、新規校立ち上げにあたり
”校長兼主任教員”
として参画していただきたい。
事業柄、土地建物に関して問題ありません。
(きっ来たーー。)ドキドキッ
現状、ノウハウがないため、どういう学校運営をしていくのかを考えていただきたいと思っています。例えば、どの国から留学生を連れてくるか、エージェントはどこが良いのかなどスキーム作りからお願いしたいと思っています。
(考える。考えるよお。)
まだ、のりまき、様のご年収とか伺っていないですけれども、基本的にスカウトでオファーする形になりますので、今の年収以上のところを出させて頂くというのは、間違いないかなとは思っております。とはいえ、さすがにいきなり200万、300万というわけには行きませんが、現状の年収に上乗せさせていただく用意はございます。
(にっにひゃくまん…、さんびゃくまんえ…ん…)
正直に言えば、この段階で7割方GOでした。
ただですね。のりまき、様。
このお話をさせていただくにあたってどうしても避けられない点がございまして…
なっ、なんでしょうか。(落ち着け、冷静に。冷静に…)
それが、勤務地のエリアでして。
もしかしたら、何となくお察しかもしれませんが、首都圏ではございません。
〇〇(北国)になります。
って、それ先言わんか~い!!
○○(都市名)は、○○空港から車で1時間、○○都市からも近いです。そして…
…とその後は、設立を予定している都市や社長さんがどんな方なのかという点について、しばらく説明がありました。
…が、都市名を聞いた瞬間から話の内容は、右から左(左から右?)、全く入って来ませんでした。
……ということで、以上となります。
やはりどうしても今回の場合、勤務地という点が1つ大きなネックとなるわけですが、のりまき、様は率直にどうお感じになられましたでしょうか。
う~ん。
新規立ち上げ、社長様と二人三脚で作っていくというお話非常に面白そうで挑戦してみたいという気持ちはあります。ただ、それは私が独身でもっと身軽だったらという前提がありまして。
結婚して子どももまだ小さいですし、家だってローンが何十年と残ってます。単身赴任というわけにも行きませんし…。
(赤裸々に実情を語りました。)
…なるほど。そこですね。やはり。
率直に言って、…その点は正直難しいですね。私も。
ご結婚されていて、さらに持ち家でらっしゃるとなると…。仮に、今後お話を進めていったとしても難しいところでしょうね……。
あぁ、難しいねぇ。
ということで、私が伝えた情報
- 既婚、子あり。
- 持ち家
この2点が先方のスカウト意欲を爆下げしたのは間違いないようで、もっと食い下がって来るのかなと思ったら、そんなこともなく実にあっさりとしたものでした。
一方で、このぐらいの情報は、事前にリサーチできたんじゃないの?なんて思ったりもしたわけです。
私を推薦した人物もこういったことは、伝えていなかったということなんでしょうね。
4、個人の情報・ネットワークこうして広がっていく。
こうして面談も終わりを迎えるわけですが、その最後、担当者から予想通りの質問がありました。
今回は残念なんですけれども、今日の話を踏まえて環境の変化、心境の変化などあった場合は検討いただきたいなと。
もし、ですね可能であれば、現職の方は難しいと思うんですけれども、今回のようなお話にチャレンジしたいというか、面白いなと感じていただけるような方がいらっしゃれば、ぜひご推薦いただけないでしょうか。
こういう話をしながら、実は今日に至っているというわけで。
これがお決まりなんでしょう。「なるほど~こういうことね」と妙に感心してしまったのも事実です。
そして、正直に言えばこの質問をされたとき、思わず現状に不満を抱えている同僚の教師たちの顔が思い浮かんだのは事実です。
3、 【感想】面談を終えて・まとめ
今回のヘッドハンティング騒動を終えて、一瞬でも気持ちが傾いたのは事実です。それどころか、勤務地という条件さえクリア出来ていたら、あるいは今ごろ…。冒頭にも書いた場合によっては「有」というのはこういうことです。
年収、役職は上がるそうですし、何より新規立ち上げというこれまで経験したことのない仕事ができるという非常に魅力的で面白そうなオファーではありませんか。
もっと身軽に動ける状態であったなら、チャレンジしてみる価値はおおいにあると感じました。
担当者の言う様に、面接ではなく面談、合わないと思ったら、その時点でおしまいにすれば良いだけの話です。
少なくとも転職を1%でも考えている人だったら、話を聞かない理由はないはずです。さすがに社長との面談ともなるとハードルがグンと上がってしまいますが、今回のような担当者からの話ぐらいは聞いといても、損はありません。逆に自分の客観的評価が分かって面白いですよ。
今回は実録・ヘッドハンティング【後編】ということで、私が実際に体験したトスワーク及びレイノス担当者とのやりとりを、ご紹介してきました。
現役・日本語教師、はもちろん今後トスワーク(レイノス)からヘッドハンティングの電話がかかって来る可能性のある大多数のサラリーマンの皆さまのご参考になればと思います。
こぼれ話・おまけ
- レイノスはかつて、テレビ東京の「ガイアの夜明け」という番組で取り上げられていたそうです。私が以前に観たのは、これなんでしょう。
- レイノス(トスワーク)のようなリサーチ型スカウト企業のやり方は、「ヘッドハンティング」というサラリーマンならば一度は言われてみたい言葉を使って承認欲求をくすぐり面談の約束を取り付けます。事実、私はまんまと面談まで行いました。ただこの相手をくすぐる(承認する)という点、応用が出来そうに感じました。もちろん学生に対して。
- 怪しいと感じるかもですが、トスワークからあなたにお話しが来たら、とりあえず最初の面談は受けましょう。コロナ禍である今は、面談もZOOMで対面ではないので、ハードルも低いです。私はせっかくなら、ホテルのラウンジで対面の方が良かった…。
- 今回の経験から、色気が出てしまった私「のりまき、」は大手転職サイトへも登録をすることにいたしました。何かもし進展があるようならご報告しようと思います!
それと、もし私が本当に転職を考えるなら、やはりメジャーな転職エージェントも兼ねたデューダの様な転職サイトに登録することころから始めます。だって、自分の「条件に合った」企業を提案してくれるわけですから。
希望勤務地は、もちろん1都3県で。
ある日突然学校にトスワークなる会社から電話がかかってきた。トスワークとはヘッドハンティングを専門にしている会社で、その担当者いわくなにやら私のことを評価している企業経営者がいるという。一時は舞い上がったものの、その後落ち着きを取り戻し、ネットなどで色々調べてみた。その結果、どうやら私のイメージするヘッドハンティングではなさそうだということが分かって来る。
それでも、数%の可能性にかけ、また何より面白そうなので実際に面談を受けてみることに。当日の面談はトスワークではなくグループ企業のレイノスなる会社の担当者が行うという。
さて。これから私「のりまき、」はどうなってしまうのか。転職しちゃうわけ?