薄暗がりを這い進むような日々。
どうも。のりまき、です。
今回は、日本語教師に向いている人の特徴&向いていない人の特徴についてまとめてみました。
特に「国内の日本語学校で働く日本語教師」ということで。
この記事でいう日本語教師に「向いている人の特徴」というのは「学生に慕われている教師の特徴」と言えるかもしれません。もしくは人気のある先生。
とにかく学生が寄って来る。なかなか放してくれない。
そんな教師の特徴についてです。
日本語教師に向いている人の特徴8選
日本語教師に向いている人の特徴として、以下にあげるもののうち1つでも当てはまるようなら、向いている人と言えます。1つでも良いんです。
日本語教師になりたくてなったわけではない人もいるぐらいです。なので、そういう人にとっては、向き不向きも何もないわけです。ただそういう人もはたから見ている分には、楽しんでやっているように思えるのですが。。。
サービス精神とは、その場を盛り上げるためなら何でもやる。おせっかい焼き。つい何かしてあげたくなる。そんな人です。
授業中「先生、日本の歌。歌ってください」と学生に振られたらどうしますか。
歌いますか。
それとも、
歌いませんか。
「歌わない」という人、ご安心ください。現職の教師もたいていそうです。ただ求められたなら、1度は応えてあげてみてください。学生の心を掴むことが出来ます。私自身も教師になって数年は求められても恥ずかしさもあり、歌えませんでした。それが、今は…。
学生が期待しているのは、歌の上手い下手ではありません。期待をしているだけです。あなたが何をしてくれるのか。そしてあなたがどういう人か知りたいだけです。
そもそも「歌ってください」など何か求められるということは、学生が近づきたいというアピールでもあるわけです。そのチャンスを逃すのはもったいないです。
逆に言えば、求められない人はいつまでも求められませんからね。
普段は物静か、でも教室に入るとスイッチが入るみたいな作り込んだ明るさもOKです。←暗くはない。
気になったことは即調べる。ググる。何か一つのことに精通しているオタク気質な感じも有りです。
これは向いているいないではなく、そうあって欲しいという希望です。間違った使われ方や、妙な日本語を目や耳にしたときに「おかしい」と感じるセンス。普通はスルーしてしまうようなところで思わずツッコミをいれてしまうみたいな感覚。
やはりコレ大事です。日本語教師になってから中国語を始めるとかも全然ありです。学生にとっても、自分の国の言語が話せる先生って最高です。最初は話せることを隠しておき、ある時パッと披露するともうそれだけで、鷲掴み間違いなし。
共感能力が高い、感覚が鋭い、物事を深く追求するなど。繊細な人の特徴としてよく言われることこれらはまさに教師に必須の能力と言えます。気疲れすることはあるかもしれませんが、惜しい能力であることは間違いありません。
日本語教師は精神衛生面という点では最高の仕事ではないかと思っています。
不健康な方にはちと厳しいお仕事かもしれません。
「先生の給料、安いでしょ?」
「先生の給料、〇円ですか。」←なぜかめちゃ正確
「先生、大丈夫ですかぁ?」←漢字を間違えたとき
「先生、白髪(しろがみ)たくさん、大変」
…等々。直接的でストレートな言葉の数々。特に中国の女子学生。
悪意はありません。あるのかな。ですが、いちいち本気で真面目に答えていたらきりがありません。それらをどういなしていくか。いなす力が重要です
最初は傷ついたりすることもありますが、気が付けば分厚いかさぶたが心を覆い、そのやりとりを楽しめるようになります。
特に新卒でしかも女性の先生の場合は、学生と年齢が近いということもあって、指導するにしても最初は大変かもしれません。…が大丈夫です。
日本語教師に向いていない人とは
日本語教師に向いていない人、より正確に言うと「止めておいた方が無難じゃないですか。」という人の特徴です。
仕事とプライベートはきっちり分けたい
仕事とプライベートはきっちり分けたい。。。
実を言えば管理人である私自身がそうです。学校から出た瞬間、もう仕事のことは頭にありません。
なんですが、この仕事。一度でも担任としてクラスを受け持つと土日はもちろん昼夜問わず学生から連絡が入ります。もちろん頻繁にというわけではありませんが。
場合によっては、警察から連絡が来ることだってあります。また学生の中には、いわゆる「かまってちゃん」もいます。いったんLINEでラリーが始れば、延々続くこともあります。
これが、1クラスでなく2クラスだったらどうでしょう。3クラスでは?
もちろんやり取りは全て自分のケータイです。
なので。
国内の日本語学校で常勤講師として働こうと思った場合は、終業時間後だから土日だからという理由で学生からの連絡を一切遮断するということは、ほぼ不可能です。それこそ、警察沙汰にでもなった場合は、土日だろうが出なければなりません。
この辺りどこまで許容できるかということです。くどいようですが、頻繁ではありません。
私自身学生対応に関して、こんなもんかと思っていたので、それほど大変と思ったことはありません。それでも、夜中にLINEなどがあったときは、未読スルー(緊急ではない)させていただくこともあります。どの国でもかまってちゃんは大変かも、です。
数字を追うのが好き
数字を追うのが好き。営業職などのように契約とってなんぼみたいな個人の頑張りが成績・評価に直結するという仕事ではありません。
相手に対する働きかけによってその人がどう変わっていくか、それをじっくり観察する。多くの場合、辛抱が必要です。相手の思う・希望する未来に助言をしつつ最適な進路へ導く。多くの場合、時間がかかります。
なので、ガシガシ数字を追いかけたいという人にとっては、不向きというより物足りなさ、モヤモヤ感を感じることになるかもしれません。
日本語を教え、イベントをこなし、進学(生活)指導し卒業まで見送るというのが、一年を通じた基本のサイクルです。これが続いていきます。
どうでしょうか。
まとめ
基本的に日本語教師に向いていない人はいないと思っています。職場を見渡しても、本当に様々な方たちが教師としてバリバリ日本語を教えています。
向いてる、向いてないは、ぶっちゃけやってみなければ分かりません。
教師の採用段階で模擬授業を行います。そのとき良い教師(になりそう)かどうか大体のところ分かります。ただ中には採用時、ギリギリ評価で採った人(微妙)が後に大化けすることもあります。
実際の学生を前にして初めて真価を発揮する、そんな人もいます。
まあ、なので。
とりあえず応募してみませんか。
補 足
ここまでお伝えして来たのはどちらかというと個人レベルでの数字。ここからは向き不向きとは関係ない数字です。
日本語「学校」とは言え株式会社がほとんどです。営利組織なわけです。なのである程度慣れて来たら、所属する学校、業界に関する数字はしっかり押さえておくべきです。
個人⇒クラス⇒学校⇒業界