【悲報】日本語学校の学生が「0」になる日。

こんにちは。のりまき、です。

2022年1月の今は都内にある日本語学校で常勤講師として勤務している「現役」の日本語教師です。

…が。

それも、あと数か月。。。もしかしたら2022年のどこかで「元」日本語教師として活動している、、かもしれません。

私が勤務している学校は、幸い、何とか、辛うじて営業活動が出来ている?ようですが。。。

一昨年の2020年、コロナ禍の日本語業界の危機について、こんな記事を書きました。

それから1年と少し。ご存じの通り日本語業界を取り巻く環境は、この記事を書いたときよりもさらに悪化しています。

第3波が来たら、この業界も終わりだね。なんて言っていたのも今は昔。

いまや第6波の真っただ中

今回は、そんなコロナ禍における日本語学校の今をお伝えします。

学生が「0」になる日。

ちなみに初詣のときに引いたおみくじは「」!

今年も良い年になりそうだ。

学生が「0」になる日

【通常】外国人留学生の入学時期と在籍期間

まず日本語学校に外国人留学生が入学する時期と学習期間を確認しておきます。

通常、日本語学校における外国人留学生の入学時期は4月、7月、10月、1月の4学期となります。また、留学ビザの在留期間(学習期間)は入学時期によって変わり、1年3か月~最大2年です。

つまり一番長く滞在できる学生は4月入学の学生で丸々2年間。最短は1月入学の学生で1年3か月ということです。それから入学時期も学校によって異なり、4月と10月の2学期のみだったり、4月、7月、10月の3学期だったりと色々ですが、ここではもっとも一般的な4学期制でみてみます。私の学校も4学期制です。下の図をご覧ください。

コロナではなかった場合の在籍者の構成】(2022年1月時点)

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この表でお分かりの通り、もしコロナでなかった場合は、2022年1月時点で2020年の4月~2022年の1月にかけて入学した全8学期(4学期×2年)の学生が在籍しているわけです。

つまり、毎年1月は最も学生数の多い時期のはずなんです。

【コロナ禍】外国人留学生の入学時期と在籍期間

では、次にリアルな現在の在籍者の状況をご覧ください。下の図がコロナ禍における入学時期と在籍期間を表したものです。通常の場合と比べて違いがお分かりでしょうか。

コロナ禍におけるリアルな在籍者の構成】

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現在、日本語学校に通っている学生は、2020年10月~2021年1月に入国が緩和された時に入学した学生と、コロナ禍以前(2019年4月~2020年1月)に入学し、もう1年在留期間の延長が認められた学生の2グループです。割合としては、圧倒的に前者の方が多いです。

そして、我々日本語学校関係者にとって望みの綱だった2021年4月以降の入学予定者が、政府の「全ての国・地域からの外国人の新規入国の停止」措置のせいで、全く入国の見通しが立たなくなってしまいました。

2021年の暮れごろには「あぁ。これでやっと一息つける⁉」みたいな雰囲気だったのですが、それが吹き飛んでしまったわけです。。。

入管の特例措置とは

さて現状の日本語学校は惨憺たる状況なのですが、唯一とも言える国の救済措置が上の表にも示した「3年目延長=在留期間の1年延長」を認めたことです。

この措置は、2019年度に入学した留学生が、コロナ禍以降、登校停止やオンライン授業などで十分な学習機会を得られなかったことを在留期間の延長を認めることで救済したものです。

これにより、本来なら2021年の3月には日本語学校を卒業しなければならなかった学生が、もう1年勉強を続けることが可能になりました。これは同時に私たち日本語学校にとっても1つの救いになったのは言うまでもありません。

そして今年度、つまり2020年10月~2021年1月に入学した学生たちにも適用される見込みです。

入管の特例措置によって延長を決めた学生とは

この特例措置が日本語学校にとって救いの一つになったのは確かです。私たちもそうです。ただ、現場としては両手放しで喜べないのも事実あります。

まずは、延長を決めた学生が人数としてそれほど多くはないという点。卒業対象者の6分の1~5分の1でもいればましな方でしょう。そしてそれは、考えてみれば当たり前の話。

学生が目指すのは、あくまで大学や大学院等の上級学校であって、何も日本語学校に残りたいわけではないからです(゚Д゚;)

いくら日本語学校での学習期間が短くなろうと、進学さえできれば期間など関係ないのです。そのため、例えば教員から延長を勧めるとこんな感じです。

ねぇ、王さん。コロナで大変だったから、入管が特別にもう1年、ビザ延長を認めてくれるって♪
日本大学は今の成績だと難しいから、もう1年この学校で頑張ってみない!?

先生、もし日本大学がダメだったら、〇〇大学も良いです。

え。・・・ランク下げちゃうの。

延長を勧めても上のようにランクを下げるか、志望校に落ちたら考えます。という学生がほとんど。

そして当たり前の話ですが、良い学生・優秀な学生はどんどん進学を決めていきますよね。

そんな中、こういう学生もいます。

徐さん。いまコロナで大変ですから、ビザがもう1年良いです。入管が言いました。来年もこの学校で勉強しませんか。

・・・はい・・・

延長の話を出したとたん、目を輝かす学生もいれば、教師に勧められるがまま延長を決める学生も。そして、そういう学生たちほど延長などさせないで進学した方が良いのですが。。。

それは、もう、、、

推して知るべしです。
ほんっとに、ほんっとに大変。。。。なんだから。

学生が「0」になる日

さぁ。もうお分かりですね。今回の記事のテーマ「学生が0になる日」とは、、、

2022年4月(以降)ということです。

もちろん、これには前提が2つあります。

  1. 政府による入国停止措置が3月以降も続いた場合
  2. 入管の特例措置にも関わらず、留学生が全員卒業してしまった場合

昨年度(2020年度)は、コロナの収束を期待し特例措置をあえて利用せずにいた学校もあります。ただ、さすがに現状ではそういうわけにもいかないでしょう。

果たして学生にもう一年残ろうと勧めたところで何人の学生が応じるか。仮に応じたとして残る学生は、本当に勉強がしたくて残るのか。。。

今はただ不安しかありません。

まとめ・それでも希望はある。

都内の感染者数が7,000人も突破した今、政府の入国停止という水際対策にどれほどの意味があるのか。第6波を迎えるまでに2年という期間があったにも関わらず、未だ施策と言えば、まん防と緊急事態宣言のみという疑問。

もっと他にやるべきこと、救うべき人があるのでは、いるのでは、とつくづく感じています。簡単に言えば、「憤り」ですね。または「遺憾」。

その間、どれだけの学校が倒産し、仮に経営を続けていたとしても教職員の解雇・大量離職という形で現場を離れていったのか。

その人的損失

・・・ただ、それてもまた教師を続けている(いられる)のは、日本に留学したいという気持ちを持ち続けながら、自国で待機をしている留学生が大勢いるからです。

ちょっと信じられないかもしれませんが、入国待機中の学生の中には何と2020年の4月から現在までその日が来るのを待ち続けている子がいるのです。2か月ではなく、、

2年、、、2 yearsです。

あなたには出来ますか。2年待てますか。

私なら、、、そう推して知るべし。

…なら、こちらも待つしかないではないですか!!

「来たいなら。来るまで待とう。学生さん」byのりまき、

悲報は、続くよどこまでも。。。↓(泣)

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